Educational Codeforces Round No.75参加記録(A~C解答)
Bを難しく感じてしまったので、要点を整理して類題に備えたいところ。
あと何故かCでGoの気の利かせたスライス確保をしたら謎のTLE2回出してしまったので、これからはやらないように。
※Bは想定解法がもっとスマートなはずなので、Editorialが公開され次第、追記します。 ※Dは面白そうなので、取り組み次第追記します。
A. Broken Keyboard
問題の要約
26文字のキーボードについていくつかの壊れたキーがあるので、故障していないキーだけを列挙する問題。
壊れたキーを叩くと、その文字について確実に2回タイプされてしまう、というのをヒントに解く。
解答
「確実に故障していない」と断定できるのは、連続で奇数回タイプされた文字だけで、 それを見つけ出して列挙すればいい。
素直に与えられた文字配列を舐めてもいいが、バグが怖いのでランレングス圧縮のスニペットを貼って利用した。
最後の出力についても、同じ文字を2回以上出力してはいけない、ソートして出力する、スペースをいれないなど、 制約が多いので注意。
var t int var S []rune type DirRange []rune func (a DirRange) Len() int { return len(a) } func (a DirRange) Swap(i, j int) { a[i], a[j] = a[j], a[i] } func (a DirRange) Less(i, j int) bool { return a[i] < a[j] } func main() { t = ReadInt() for i := 0; i < t; i++ { S = ReadRuneSlice() memo := make(map[rune]int) SS, L := RunLengthEncoding(S) for i := 0; i < len(L); i++ { if L[i]%2 == 1 { memo[SS[i]] = 1 } } answers := DirRange{} for key := range memo { answers = append(answers, key) } sort.Sort(answers) fmt.Println(string(answers)) } } // RunLengthEncoding returns encoded slice of an input. func RunLengthEncoding(S []rune) ([]rune, []int) { runes := []rune{} lengths := []int{} l := 0 for i := 0; i < len(S); i++ { // 1文字目の場合保持 if i == 0 { l = 1 continue } if S[i-1] == S[i] { // 直前の文字と一致していればインクリメント l++ } else { // 不一致のタイミングで追加し、長さをリセットする runes = append(runes, S[i-1]) lengths = append(lengths, l) l = 1 } } runes = append(runes, S[len(S)-1]) lengths = append(lengths, l) return runes, lengths } // RunLengthDecoding decodes RLE results. func RunLengthDecoding(S []rune, L []int) []rune { if len(S) != len(L) { panic("S, L are not RunLengthEncoding results") } res := []rune{} for i := 0; i < len(S); i++ { for j := 0; j < L[i]; j++ { res = append(res, S[i]) } } return res }
AGCで太陽したときに作ったスニペットですが、直近のABCでも呼び出したりと、 何かと出番があります。
B. Binary Palindromes
問題の要約
0と1からなる複数の文字列が与えられる。
複数の文字列間、あるいは単一の文字列間でもどちらでも良いので、各文字を交換することが何回でもできる。
できるだけ多くの回文を作ろうとしたとき、最大で何個作れるか、という問題。
解答
まず、全文字列に渡る0、1の数をそれぞれ集計しておく。
回文を作るときは0でも1でも好きな方を2個ずつとり、それを先頭と末尾に配置する形で作っていく。 奇数長の場合は、最後に真ん中の数を0か1のいずれか一方選ぶことになる。
このように考えると、偶数長の回文を考える場合は、1にしろ0にしろ、その総数を2ずつしか減らさないので、 総数の偶奇は変化しない。 よって、必ず偶数長のものはすべて作ることができる。
また、奇数長の回文を作るときは、最後に真ん中の文字を作るために、 残っている数が奇数の文字を選択する。
このような方法をとったときに、最後の奇数長の回文ができるかできないかのいずれかとなるが、 回文が作れるのであれば、全ての文字列が回文となるため、明らかに最適である。
また、回文ができないときは、1と0の残りの数が両方とも奇数個という状態である。 このとき、真ん中の文字として選んだ方を1個減らすとそちらは偶数となる。 もう片方の奇数個ある文字を偶数とするためには、すでに偶数個の文字とすでに出来上がっている回文から、他方を交換して確保するしか無いが、 そうすると偶数個の文字が奇数個となってしまうため、どうあがいても最後の文字列は回文にできない。
以上より、このような方法でできる限りたくさんの回文を作り上げることができる。
var q int var n int var S [][]rune func main() { q = ReadInt() for i := 0; i < q; i++ { n = ReadInt() S = [][]rune{} for j := 0; j < n; j++ { S = append(S, ReadRuneSlice()) } one, zero := 0, 0 for j := 0; j < n; j++ { for k := 0; k < len(S[j]); k++ { if S[j][k] == '1' { one++ } else { zero++ } } } evens := []int{} odds := []int{} for j := 0; j < n; j++ { if len(S[j])%2 == 0 { evens = append(evens, len(S[j])) } else { odds = append(odds, len(S[j])) } } sort.Sort(sort.IntSlice(evens)) sort.Sort(sort.IntSlice(odds)) ans := solve(evens, odds, one, zero) fmt.Println(ans) } } func solve(evens, odds []int, one, zero int) int { ans := 0 // 偶数から for i := 0; i < len(evens); i++ { enum := evens[i] for enum > 0 { if one < 2 && zero < 2 { break } enum -= 2 if one > zero { one -= 2 } else { zero -= 2 } } if enum == 0 { ans++ } } // 次に奇数 for i := 0; i < len(odds); i++ { onum := odds[i] if one == 0 && zero == 0 { break } onum-- if one%2 == 1 { one-- } else { zero-- } // onumは偶数が確定 for onum > 0 { if one < 2 && zero < 2 { break } onum -= 2 if one > zero { one -= 2 } else { zero -= 2 } } if onum == 0 { ans++ } } return ans }
1と0どちらかを使うかの判定で多く残っている方を採用していますが、 おそらくこの部分は意味がないはず。
嘘解法じゃないよね。。?
C. Minimize The Integer
問題の要約
とても大きい桁数の整数値が与えられる。
隣同士の桁の偶奇が異なる場合は、それらを互いに交換してよい。
この操作が何回でもできるとき、与えられた数は最小でいくらになるか、という問題。
解答
交換についてもっと直感的に把握するために、例えば、サンプルの 0709
という数をそれぞれ偶数・奇数というカテゴリでのみ考えると、
EOEO
というような列になる。
OO
や EE
などは交換できないことを考えると、奇数の列だけ考えたとき、それらの相対位置は変えられないことがわかる(偶数列についても同じ)。
なので、まずは奇数と偶数だけを、順番を崩さないようにそれぞれ別にかき集めておく。
あとはこれらを上位桁からどう配置していくかだが、貪欲に上位桁には小さい方を置く方針で良い。 マージソートの要領で、偶数・奇数それぞれを使い尽くすように併合していく。
var t int var S []rune func main() { t = ReadInt() for i := 0; i < t; i++ { S = ReadRuneSlice() // evens := make([]rune, 0, 300000+5) // odds := make([]rune, 0, 300000+5) evens := []rune{} odds := []rune{} for j := 0; j < len(S); j++ { if (S[j]-'0')%2 == 0 { evens = append(evens, S[j]) } else { odds = append(odds, S[j]) } } // answers := make([]rune, 0, 300000+5) answers := []rune{} e, o := 0, 0 for e < len(evens) || o < len(odds) { if e == len(evens) { answers = append(answers, odds[o]) o++ } else if o == len(odds) { answers = append(answers, evens[e]) e++ } else if evens[e] < odds[o] { answers = append(answers, evens[e]) e++ } else { answers = append(answers, odds[o]) o++ } } fmt.Println(string(answers)) } }
コメントアウトした内容で提出したらなぜかTLEしてしまいました。
可変長配列のメモリ再取得がない分早いと思って書いたのですが、裏目に出ました。
少なくともCodeforcesでは、いつもどおり何も考えずに0容量で確保したほうが良さそうです。
Round 596で話題になっていて気づきましたが、 各テストケースでいちいち大きな容量を確保するからTLEしますね。 (あちらのコンテストでは自分のコードは幸いsystem testでも通ったけど、 結構な人が同様のミスで落ちたらしく、話題になっていたため気づきました。) AtCoderでは起こりにくいミスだと思うので、これからはメモリ確保にも気を使わないといけないと感じました。
絶対にBよりこっちのほうが簡単だと思うけど、同じようにBにこだわってC以降見れなかった人が多いのかも。
Div.2は数こなせば4完ぐらいならいけるかな、とか当初は思ってましたが、 最初の3問のどこかで詰まるのが定例化してきたので、どこかで殻を破りたいところ。
といっても、引き続き問題を解いていくしか無いですね。